沿革
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日本-ボリビア医療友好協会(La Asociasion Medica y Amistad Nipono-Boliviana) は、日本の援助でボリビア国内に設立されたラパス(1979年)、スクレ(1980年)、コチャバンバ(1981年)の各消化器病センター、トリニダッド母子病院(1982年)、サンタクルス日本病院(1986年)の医師と日本人医師が協力して、日本とボリビアをはじめとする中南米の国々との医学・医療の交流と友好を目的に設立された。
1982年(昭和57年)に日本-ボリビア消化器国際シンポジウム(Simposio Internacional Boliviano-Japones de Gastroenterologia)を主催し、発足した。以後、上記シンポジウムの主催、セミナー開催、各センターや病院への人的・医療技術援助、両国を往来する医療関係者の講演の手配やお世話などをしてきた。1989年(平成元年)に在日ボリビア大使で後に厚生大臣になられ日本に留学した医師でもあるDr.Arnold Hofman-Bang Soletoの尽力により、両国関係者間で公式覚え書きが交わされた。日本-ボリビア医療友好協会の初代会長は日本側が東邦大学医学部内科教授の安倍井徹先生、ボリビア側が後にサンタクルス市長、上院議員になられたDr.Enrique Quintelaであった。その後、日本側会長は東京女子医科大学外科教授の梶原哲郎先生、2001年(平成13年)より東京歯科大学市川総合病院内科教授の森下鉄夫先生である。2007年(平成19年)に特定非営利活動法人日本-ボリビア医療友好協会(Organizacion Sin Fines de Lucro La Asociasion Medica y Amistad Nipono-Boliviana, Non Profit Organization Japan-Bolivia Association for Medicine and Friendship)となり、理事長を森下鉄夫先生が務めている。ボリビア側会長は1993年(平成5年)よりボリビアクリスチャン大学(Universidad Christiana de Bolivia)医学部長のDr.Toshiaki Kamiya(神谷利明)、2010年より同大学教授のDr. Akitoshi Kamiya(神谷明利)である。
また、1989年(平成元年)以後、消化器国際シンポジウムのあとに北米・中米・南米の各国で開催されるパンアメリカン消化器病学会(Panamerican Congress of Gastroenterology)にも毎回参加してきた。第30回パンアメリカン消化器病学会(2006年11月11日〜16日、メキシコのカンクン)でも、日本-ボリビア医療友好協会が「Special Symposium Japan-Bolivia-Mexico, Current management of Gastric Cancer and Colorectal Cancer in Japan」(11月15日午前・午後)を主催した。
日本-ボリビア医療友好協会は主に消化器病関連を中心に活動してきたが、次第に医化学、熱帯医学・寄生虫学、小児科、整形外科、泌尿器科、皮膚科、放射線科、腫瘍学、総合医学、歯科・口腔医学などの医師・医療関係者の参加も増え、今後は医学・医療全般にわたる学際的活動を行っていく。